福岡市は8日、市食肉衛生検査所のミスで、伝染病の「牛白血病」にかかった黒毛和牛の枝肉約125キロが廃棄されず食肉用として出荷されたと発表した。肉は購入した処理業者から全量を回収、廃棄したため流通はしていない。
牛白血病は省令で定められた届出伝染病で、吸血昆虫などが媒介するウイルスで感染する。人には感染しない。牛白血病の牛は廃棄する決まりだが、万が一肉を食べても健康に影響はないという。
市保健福祉局によると、牛は11歳の雌。5月31日に同市東区の市食肉市場で解体後、検査で心臓に異常がみつかり精密検査に回した。しかし今月1日、残留抗生物質などがないと判明した時点で50代の男性獣医師が端末に「検査合格」と入力。他の検査項目の結果は空欄になっていたが、別の20代女性獣医師も気づかず市場に合格と連絡し、枝肉は同日中に競り落とされた。
ところが4日になり、病理学検査の結果で牛白血病の感染が分かり、市は市場に販売先の調査と回収を依頼。切り分けられた状態で業者の倉庫に保管されていることが判明し、7日にすべて廃棄した。男性獣医師は「なにも考えず、うっかり端末に入力した」と説明しているという。【門田陽介】
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